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家を建てるにはたくさんの図面が必要!
家を建てるためにはたくさんの図面が必要です。代表的なものだけでも、以下のようなものがあります。
- 「配置図」…敷地のどの位置に家を建てるかを示した図
- 「平面図」…建物を水平に切った図。間取りや広さが分かる
- 「立面図」…外観を横から見た図。建物の形状や高さが分かる
- 「断面図」…建物を垂直に切り横から見た図。建物の高さや天井高が分かる
- 「仕上げ表」…建物の内外装の仕上げがまとめられた表
ここにあげた5つの図面だけ見れば家の情報は十分だと思うかもしれません。
確かにどんな敷地に建っていて、間取りプラン、建物の外観イメージ、天井の高さ、そして壁や床などの仕上げがどんなふうになっているかまで分かるのですから。
しかし、矩計図はこれらの図にも劣らない、大事な情報が書かれている図なのです。
家の性能や暮らしやすさが読み取れる図
矩計図は建物を垂直に切断した図。それなら断面図と同じでは?と思うでしょう。
一般的な断面図は1階の床の高さや天井の高さなど居住間の高さは分かりますが、床下や壁の中は塗られていてどうなっているかまでは分かりません。
一方、矩計図には、切断した建物の基礎から軒先までの納まりや寸法等が細かく記入されています。仕上げ材や断熱材、その他各部材の納まりのほか、防水方法、屋根裏換気の考え方まで分かるので、そこに住んだらどれくらい快適かが読み取れます。
家の品質も読み取れる!リフォームするときも大事な図面
【今回の正解】
「かなばかりず」です。
矩計図は、家の品質が一目で分かる図です。これを機会にぜひ覚えておいてください。
実施図面を見せてもらうとき、「かなばかりず」も見せてくださいと言えば、この建主さん、ただ者ではないと思われるでしょう。
また、家を建てたあともしっかり保管を!この図から読み取れる基礎部分や壁の中、天井裏などの見回しただけでは分からない情報は、リフォーム時にもとても重要。確認作業が軽減され、見積もりや工事がスムーズ進みます。
画像/PIXTA