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ヒント1. 「鋸」は木を切断するときに使う道具です
住宅の建築現場に行くと、よく目にするギザギザの付いたアレです。最近は電動が多くなりましたが、かつては木材を切断するには欠かせない道具でした。
趣味がDIYで棚や箱を作ったことがある人なら、きっと家にあるはずです。
千葉県にはこの字が付いた「鋸山」という景勝地があります。
もうお分かりですね。正解は「ノコギリ」です。
ヒント2. 「屑」は、切れはし、破片のこと
身近な「屑」というと紙屑でしょうか。紙に何か書こうとして失敗したらゴミ箱にポン!
船が沈没して、役に立たなくなることを「海の藻屑になる」なんて言い方もします。
そう!「かみくず」「もくず」の「くず」です。
ノコギリで木材を切断するときに出るくずって!?
【今回の正解】
「おがくず」です。
ノコギリで木材を加工するときに出る細かい木クズ、それが「大鋸屑」です。
本来「大鋸」は、丸太の大木を板に切り出すための大きなノコギリのことですが、建築現場でノコギリや電動カッターを使って出る木クズのことも大鋸屑といっています。
この大鋸屑、無用のゴミと思われるかもしれませんが、様々な場所で活躍しています。
たとえばお子さんがカブトムシやクワガタを飼っていたら、ケースの中に敷くのに最適。畜産の現場でも家畜の足元に敷き、消臭・抗菌・糞尿処理に役立っています。そしてその後は畑の肥料にも!
意外なところではスーパーの野菜売り場でよく目にするポット栽培のキノコ類も、多くはこれを菌床として育てられています。
また、最近よく耳にするSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)の取り組みとして、バイオマス燃料として脚光を浴びています。
抗菌消臭効果があり、安眠効果も期待できるとのことで、スギやヒノキの大鋸屑を使った枕も人気。大鋸屑は社会の様々な場所から、私たちの寝不足までエンゼルスの大谷選手並みに活躍しているのです。
ここまで活躍していると、「くず」なんて言えませんね。
画像/PIXTA(漢字画像を除く)