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古民家や昔からある農家では今も残っている「懐かしい空間」
旅行先で立派な豪農の家とか見学したことありませんか?帰省する実家が、昔からの農家なら、今でも健在かもしれません。
一般的には「土間」と言われる場所は、「三和土」で仕上げらています。そのため、土間を三和土と言うことも多いです。
三和土の本来の意味は、土間のきれいな仕上げ方のこと
土間は、もともとはその名の通り「土の間(部屋)」のことを言いました。外の土がそのまま屋内に続いた場所。
かつての家は、外から屋内に入ると、土間があり、上がり框(かまち)で履き物を脱ぎ、座敷に上がるようになっていました。
この土間、ただの土だと凸凹しますし、風が吹き込めば土ボコりも立って、あまり快適ではありません。そこで、同じ土でも外よりきれいにしよう、部屋とは言いがたけどそれなりに整えよう!として考えられたのが三和土です。
三和土とは、土に石灰と苦汁(にがり)を混ぜ合わせ、叩いて固め仕上げたもののことを言います。
セメントが建築資材として登場するまでは、一般的な方法でした。
三和土のDNAは今の住宅にも息づいている!
【今回の正解】
「たたき」です。
現代の住宅では、さすがに文字通りの三和土は見られなくなりました。しかし、このDNAは素材をモルタルやタイルなどに変えて息づいています。
玄関回りを広くとって趣味のスペースやペットのお部屋のように使う人も。また玄関回りだけでなく、家づくりのプランに「土間キッチン」「土間リビング」という形で取り入れているお宅も増えています。
靴を脱がないで作業したり、心地よく過ごせる空間は、日本の家に深く根付いるのです。
画像/PIXTA