TOP よみもの 連載 「鶴嘴」読める?固い地面を掘るのに活躍する道具、確かにツルに似ているかも!?

「鶴嘴」読める?固い地面を掘るのに活躍する道具、確かにツルに似ているかも!?

昔話にある「鶴の恩返し」という題名でもおなじみの「ツル」はわかりますね。もう一方の漢字はきっと書いたこともないのでは?ツルのある部分に似た形をした道具です。ショベルカーの登場で見ることが減りましたが、固い地面を掘るのに活躍する道具です。さて何と読むでしょう?

ドラマや映画の工事現場ではお馴染みのアイテム

道路工事

ドラマや映画で、鉄道や道路をつくる工事現場のシーンに、よくでてくる道具です。トンネルを掘るために固い地盤を砕いたり、鉱山を掘り進んだりする場面では、ほぼ主役といってもいい道具です。

ショベルカーが今ほどポピュラーに使われていなかった時代には、家づくりの現場でも活躍していました。

例えば家を建てる前に、でこぼこしたとりの土地を平らにするときや、アスファルトやコンクリート部分を除去するときには鶴嘴が登場。ですから子どもの頃、結構目にしていたかも知れません。

最近はガーデニングで小型のものが注目

鶴嘴

正解は「つるはし」です。

頭の部分がツルの嘴(くちばし)の形に似ていることから、この名前になったと言われています。
鶴嘴というと、両側が尖った印象があると思います。実はそれ以外に、いろいろな種類があります。

片方しか尖っていないものを「片鶴嘴」とか「玄能鶴嘴」といいます。尖った方で掘ったり穴を開けたりして、反対側をハンマーのように使う鶴嘴です。

また、尖っているのは片方だけだけど、もう一方が平たい刃になっているものは「鉄道鶴嘴」。こちらは尖った方で掘って、平たい方で堅いものを削ったり砕いたりするときに使う道具です。

最近は、家が建つ前の土地整備でも、小型のショベルカーが置かれている光景をよく目にしますね。重機の登場で、鶴嘴が活躍する場はかなり減ってしまいました。

しかし、堅い地面を掘るときには、シャベルより断然頼りになる道具。ですから、DIYやガーデニング用に、小型のものが登場しています。

チェックしてみてはいかがでしょう。

この記事について問い合わせる

書き手:鈴懸

おすすめの記事