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地味だけど建築現場で使われている道具

鏨は石や金属を割ったり削ったりするときに使う道具です。例えば玄関アプローチに石やレンガを敷きたいと思ったら、鏨の出番。これを片手に握り、ハンマーで鏨の頭を叩きながら、加工して敷いていくといい雰囲気に。

レンガやタイルを壁や床をつくるとき、モザイク画のようにうまくはまるように加工したいときも、とても頼りになります。また文字通り、金属を切断するようなときにも使います。
ノコギリやトンカチと比べると地味な道具ですが、建築現場のさまざまな場所で使われている道具です。
パルテノン神殿やピラミッドの時代にも使われていた!

正解は「タガネ」です。

その歴史は古く、実はパルテノン神殿の見事なレリーフや、神話の神々を彫るのにも使われていました。エジプトでもピラミッドの石を切るときや、王墓の碑文を掘るのにも用いられた、すごい道具なんです。
そのことを知ると、地味だと思っていた道具が、いきなりすごいものに思えてきませんか?
この機会に、形の似ているもうひとつの道具の漢字も覚えて

ただ、何度も言っているように鏨は石や金属を加工するための道具で、木の加工では、形状が似ている「鑿」を使います。
鏨の読みが分かったところで、またまた見たことのない漢字が!と思っている人多いのではないでしょうか。こちらは「ノミ」です。
柱や梁に使う材に穴を開けるときや、差し込む仕口や継ぎ手をつくるときにも使いますから、木造の住宅を建てる際には、出番の多い道具です。
この機会に「鏨」と「鑿」の読み方、ぜひ覚えてください。もし、書けるようになったら、きっとみんなにビックリされること間違いなしです。
画像/PIXTA(漢字画像を除く)