TOP よみもの 連載 「護謨」読める?コロンブスが発見した、マイホームを快適&安全にしてくれる素材

「護謨」読める?コロンブスが発見した、マイホームを快適&安全にしてくれる素材

堅苦しい感じの文字ですね。通常はカタカナで書くことが多いです。さかのぼると、新大陸を発見したコロンブスがヨーロッパに伝えたものと言われています。家づくりのメインで使われる素材ではありませんが、安全で快適な家には欠かせないもの!さて何と読むでしょう。

不快な音や振動を防いでくれる!

音問題

生活していると、物音が気になることがあります。その解決法として吸音効果のあるもので遮断すれば、解消することができます。

震動

また、車の往来が多い道路に面している家だと、不快な振動に悩まされることも。この場合、防振効果のあるものを使うと軽減、解消されます。

これら防音・防振に効果が期待できる素材として、家づくりに使われるのが護謨。シート状のものを敷いたり、壁に貼ったりすることで室内空間を、より快適にしてくれます。

雨漏りからも守ってくれる!

ルーフィング

屋根から雨漏りしたら最悪ですよね。この雨漏りも護謨が防いでくれています。屋根を葺くときにその屋根材の下にルーフィング(防水シート)と呼ばれる下葺き材を敷きます。

完成した家では隠れていて見ることはできませんが、屋根材の隅間から雨水が浸入しても、護謨でできたルーフィングがしっかり守ってくれています。

地震からも守ってくれる!

輪ゴム

正解は「ゴム」です。

制震ダンパー

「制震ダンパー」って、聞いたことありませんか?地震の揺れを吸収するための制振装置のことです。おもに柱や壁の接合部に組み込まれ、地震から家を守ってくれるものです。

地震対策は、構造体の強度を上げて、揺れに強い家にする「耐震」が主流ですから、どの家にも使われるものではありません。しかし、家を地震から守る有効な手段のひとつです。

免震ゴム

また、住宅ではまれですが、ビルなどの大きな構造物では、土台と地面の間に挟み、地震の揺れを受け流す免震ゴムというのもあります。

ピアノとマット

護謨は建物だけでなく、床を傷つけないように重いものの下に敷くマットや、転倒防止用のアイデアグッズなどにも広く使われています!

ということで護謨は、家の基礎部分や床、壁、屋根といった家の要所から、ピアノや家具の下のような身近な場所にまで、さまざまな場所で大活躍!私たちの暮らしを守り、快適にしてくれているのです。

画像/PIXTA(漢字画像を除く)

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書き手:鈴懸

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