TOP よみもの 連載 「蝶番」読める?これがないと、家の出入りもできない、チョウチョみたいな形のパーツ

「蝶番」読める?これがないと、家の出入りもできない、チョウチョみたいな形のパーツ

きっと「蝶」という字、書いたことはなくても、見たことはあると思います。「アゲハ蝶」「モンシロ蝶」…。そうです!「チョウ」です。でも、もっと知っているはずの「番」は、今回の正解では「バン」という読み方ではありません。さて、何と読むでしょう。きっと今日もお世話になっている、家でも大活躍のパーツです。

ドアやキッチンの収納扉の陰に蝶番アリ!

キッチン

リビングに入るときに開けるドア、「おやすみなさい」と寝室に行くときも、トイレに行くときも、きっと蝶番のお世話になっているはずです。

キッチンでも、あっちこっちで使われています。観音開きの食器棚、そして吊り戸棚、電子レンジや冷蔵庫にまで!

玄関

毎日、出入りする玄関でも蝶番が大活躍。下駄箱から靴を出す、「行ってきます!」「ただいま!」とドアを開ける。それができるのも蝶番があるから!

ですから、毎日の暮らしになくてはならないパーツといえるでしょう。さて、分かりましたか?

蝶番の「番」にはいろいろな意味がある!

蝶番

ズバリそのものをお見せしましょう。1本の軸があり、左右の板が閉じたり開いたりするところが、チョウチョみたいですね。

「番」という漢字には「1番目、2番目…」と使うように、順序、順番の意味で使うことが多いですが、それ以外にも使われる意味のバリエーションが多い漢字です。

番茶

たとえば小学校のころ「週番」ってやったことないですか?この番は「代わる代わる事にあたる」という意味。「番人」「門番」と使うときは「見張り」の意味。「番茶」の番は「粗末な」という意味です。こんなにたくさんの意味があるなんてびっくりですよね。

白鳥のつがい

そして、この「蝶番」の番は、「つがい、オスとメスの組み合わせ、2つで対になったもの」という意味です。かなり、答えに近づいてきました。

「蝶番」は、時代のニーズに合わせて今も進化中

ドアの蝶番

正解は「ちょうつがい」です。

英語ではhingeといいますから、ヒンジと言っている人もいるかもしれません。

ピアノの蝶番

元々は、仏具として日本に伝わったといわれています。ドアや家具の開き戸のほか、ピアノの鍵盤のフタや、折りたたみのテーブルなどにも活躍。

ノートパソコン

蝶番は時代のニーズに合わせて進化していて、なんとノートパソコンやロケットなどにも使われています。

よく目にするのは、住宅のドアでも活躍する「平蝶番」。ピアノやライティングデスクのような縦に長い扉に使われるのは「長蝶番」。

吊り戸棚

キャビネットやキッチンの戸棚でよく見るのが「スライド蝶番」、テレビボードでよくある下開きの扉に使われるのは「ドロップ蝶番」…。

防犯も収納も、そして最先端の機器にも、蝶番は私たちの暮らしに欠かせない存在なのです。

画像/PIXTA(漢字画像を除く)

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書き手:鈴懸

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