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きっと旅行先で、歩いたことがあるはずです

「秋・瓦」というと、秋のいい季節の京都のお寺とか、古い町並みが残る観光地を思い浮かべる人、いるのではないでしょうか。それ、かなりいい線行っています。
京都や奈良の名所旧跡、古い宿場町、○○の小京都といった観光地には、必ずといっていいほどあります。

日本だけではなく、ヨーロッパの古い街並みともセットになっていると言ってもいいかも!
ですから、きっとこの上を歩いたこと、あるはずです。
今で言うと、アスファルトで舗装された道路のこと

正解は「いしだだみ」です。

もう一つ「しきがわら」という読み方もあります。こちらは、土間や平らにならした地面に敷く瓦の意味です。
どちらの意味も、土の地面だと草も生えるし、雨が降ると水たまりができてしまうのを防ぐために、昔の人が考えた画期的な舗装。今で言うところのアスファルト舗装に近い感覚だと言っていいでしょう。
機能的にも優れている「甃」。家に取り入れる手も!

この甃(いしだたみ)には、ただ風情があるとか、歴史を感じさせるだけじゃない、アスファルト舗装にはない機能があります。
それは雨水が石と石の間から地中にしみ込んでいくこと。雨水があふれてしまい道路が水浸しになるということを減らす効果もありました。そして、水道のない時代には大事だった、井戸の水位の維持にもひと役買っていたと考えられています。
最近は見かけることの少なくなった甃ですが、家に取り入れる方法もあります。

例えば家づくりでは後回しになりがちなエクステリア。玄関アプローチに植栽と組み合わせたり、小さな庭に敷いたりすることで、景色を楽しむことができます。旅に行かなくても四季の移り変わりや、雨音を感じることのできる甃。家づくりに取り入れてみてはいかがでしょう。
画像/PIXTA(漢字画像を除く)