神道の儀式の一種。ざっくり言えば、イベントのあとの打ち上げのようなもの

この2文字を見て、「直で会う」と連想して、デートとか「いま、会いにゆきます」なんていう昔流行った、恋愛映画を思い出した人もいるかも知れませんね。でも、それは大きな勘違い。実は神事にまつわる用語です。

神社本庁のH.P.では「直会とは、祭りの終了後に、神前に供えた御饌御酒を神職をはじめ参列者の方々で戴くことをいいます(原文ママ)」とあります。
ざっくり言えば、イベントのあとの打ち上げのようなもの。

神社で、厄除けや恋愛成就、家内安全といった祈祷をしてもらったあと、お札と一緒に供物や御神酒をもらって帰りますが、これは直会を簡略化したものといわれています。
「直会」それは、いよいよマイホームの工事が始まる、という感動的な行事
正解は「なおらい」です。
この直会。実は家家の工事が始まる最初の段階でも行われます。「地鎮祭」をご存じでしょうか?家の建築が始まる前に、土地を守っている神様にその土地を使用する許しを請い、工事がトラブルなく進んでいくことを祈願する儀式です。

祭壇に神饌(しんせん)を供え、神主さんに祝詞(のりと)をあげてもらったあと、現場を祓い清めます。で、一連の行事が終わったあとに、施主が工事に関わる人たちに、食事やお酒を振舞うのが「直会」です。
念願のマイホームの工事が始まることに感極まって、「皆さん、よろしくお願いします!」と酒をふるまうのは感動的なシーン。

タイトルにあった「直接会って行う会議」ではありませんが、職人さんたちと直接会って、和気あいあいと語り合うことで、その後のコミュニケーションもスムーズになります。直会は、いい機会といえるかもしれません。
画像/PIXTA(漢字画像を除く)