ズバリ、家を建てられない傾斜部分のこと!
まず法面とは何かを説明しましょう。
法面とは、ざっくり説明すると、敷地のうち、使用できない斜面部分のことです。宅地の造成や道路建設で、切土(きりど・平らな土地にするために地面を削ること)や盛土(もりど・平らな土地にするために土を盛ること)により、つくられた人工的な斜面のことと言ってもいいでしょう。
丘陵地に造成された宅地に行くと、コンクリートの擁壁(ようへき)で補強された、ひな壇状に住宅が建てられているのを目にしますね。あの部分は、まさに法面です。
高速道路の両側が、コンクリートや芝生が敷かれ、斜めに立ち上がっている場所ありますよね。それも法面です。
少々、強引なたとえですけど、パン屋さんで買ったのに、サンドイッチをつくるときは、カットする食パンの耳の部分に似てるかも。
大雨や台風で土砂崩れのニュース映像が流れることありますよね。その部分が、敷地の一部だとしたら…、たぶんそれも法面です。
法面のある敷地を購入するときは、よく確認を!
正解は「のりめん」です。
不動産用語としては、傾斜が急で、実際に宅地として使用できない斜面部分を「法面」と言います。
土地を販売する際に、面積の30%以上が傾斜地(法面・法地)の場合、広告には傾斜地を含む旨とその面積を、記載しなければならないことになっています。
このような土地は、法面の擁壁が古くて劣化しているなどの理由で、補強工事が必要になるケースもあります。大きな出費になりますから、しっかりチェックすることが大切です。
また、急傾斜地の崩壊による災害や、地すべりなど、災害が起こる可能性がある地域は、土砂災害警戒区域・特別警戒区域に指定されています。
この指定を受けている場所は、建築上の制約を受けることも。重要事項説明書にも明記される内容ですが、購入を検討するときは、しっかり調べて検討してください。
画像/PIXTA(漢字画像を除く)