江戸時代が15代も続いたのは万年青のおかげ!?
日本では、昔から家に縁起のいい植物を植える風習があります。例えば松。ご存じの通り、一年じゅう青々としていて、寿命も長い木です。2本ひと組の葉は、枯れて落ちても離ればなれにならないことから、夫婦がずっと仲良く幸せに暮らせ、子孫にも恵まれる象徴の植物を考えられてきました。
この松と並ぶ、開運植物が万年青です。暖かい山地に自生するスズラン亜科の常緑多年草で、松と同じように一年じゅう青々とした葉をつけています。
万年青が、開運植物といわれるようになった、有名なエピソードがあります。それは、徳川家康が江戸城に入るとき、天福の霊草として3鉢の万年青が献上され、江戸城の床の間に飾ったというもの。その霊験か、それまでの戦国の動乱とは打って変わって、徳川家が安泰の世が300年近く続いたのはご存じの通り。
この逸話にあやかって、引っ越しや家を建てたときに、その土地での繁栄を願って、万年青を送る習慣が生まれました。
読み方も漢字と同じで三文字です。さて何と読むのでしょう?
風水の世界では、鬼門に万年青を植えると最強!
正解は「おもと」です。
徳川十五代の御代が、本当に3鉢の万年青のパワーで続いたかはおいておくとして、風水では、鬼(邪気)が出入りする方角とされる北東に植えるとよいと言われています。
この場所で、身を挺して邪気をシャットアウトしてくれると考えられているからです。まさに最強の開運植物ですね。
直射日光が苦手な万年青にとって、この東北というのは生育にもいい場所だそう。またマンションの場合、気の出入り口である玄関に置くのもよいとされています。
引越祝いにプレゼントするもよし。マイホームが完成したら、長寿と繁栄を願って植えるのもいいかもしれませんね。
画像/PIXTA(漢字画像を除く)