TOP よみもの 連載 「襖」読める?これぞ間取りの原点!断熱し湿気も調節してくれる日本で生まれた動く壁

「襖」読める?これぞ間取りの原点!断熱し湿気も調節してくれる日本で生まれた動く壁

衣偏に奥。ちょっと意味深な字。いにしえの時代に日本で生まれ、今も使われている便利な家の装置です。広い空間をそのまま使ったり、仕切って小さな空間にしたりできる、言ってみれば「動く壁」。日本の間取りに深く関わる建具です!さて何と読むでしょう?

これがなければ「間取り」は生まれなかった!?

竪穴式住居

洞窟、竪穴式住居…。日本人が最初に住んでいた「家」は仕切りのないワンルームでした。平安時代に描かれた絵巻物を見ても、まだワンルームの空間を屏風や衝立(ついたて)で分けています。

御所

それが平安の終わりごろに「襖」が登場してがらりと変わります。大きな部屋だったのが、閉めれば、幾つかの小さな部屋に!現代でいう「間取り」が誕生した瞬間です。
普段は居室。それが法事や宴会の際には、部屋をつなげて大広間に。限られたスペースを様々な使い方ができるフレキシビリティ(融通性、柔軟性)。「襖」は、住宅の歴史を変える大発明だったと言えるでしょう。

中国から伝来した「障子」から誕生。断熱、調湿性も魅力

障子

襖は中国から伝来した「障子」が起源といわれています。障子は薄い障子紙を貼り、外からのやさしい光を取り込みます。ですから窓の一種と言えるかもしれません。

それに対し、襖は木を組んだ格子状の骨格に、和紙で下張りを数回ほどこし表紙を貼って仕上げたもの。こちらは「おしゃれな壁紙が貼られた動く壁」。閉じれば周囲とは遮断された立派な部屋に早変わり!

障子と違い、襖には下地(骨組み)と上張り(襖紙)の間に、空気層ができます。これは現代のペアガラスと同じ構造。
それほど高くないとはいえ断熱、保温の役割を果たしてくれています。さらに押し入れでは、湿気を吸ってくれ、部屋が乾燥しているときは、湿気をもたらせてくれるといった、調湿性にも優れているのです。

北欧柄、アジアの布などに張り替えてインテリアに

襖

正解は「ふすま」です。

最近は和室も減り、襖の出番が減っているように思う人も多いと思います。しかし、フローリングの部屋に北欧デザインの襖紙を貼ったものや、アジアンテイストの布を貼った襖など、洋室にも合う襖も人気です。
また、YouTubeでも張り替えの方法を分かりやすく教えてくれる動画が上がっていますから、DIYで気軽に挑戦することも可能。
ですから襖を取り入れたり、今ある襖を張り替えたりすることで、部屋の印象をがらりと変わる模様替えを楽しむこともできます。
もっと襖を楽しんでみてはいかがでしょうか?

画像/PIXTA

この記事について問い合わせる

書き手:鈴懸

あわせて読みたい