TOP よみもの 連載 「鑢」読める? ノコギリの目立てにペンキはがし、爪のお手入れもしてくれる道具

「鑢」読める? ノコギリの目立てにペンキはがし、爪のお手入れもしてくれる道具

金偏に「遠慮」「思慮」の「慮」。ちなみに「慮る」は「おもんぱかる」と読みます。
字から推理すると、お金のことであれこれ思いを巡らす…相続問題勃発か!?
そんな大げさなものではありませんが、暮らしの中で、大工さんも私たちも結構お世話になっている道具です。
さて何と読むでしょう?

ノコギリの切れ味もよくしてくれるスグレモノ!

図工室
「鑢」には紙のタイプと金属の棒状のタイプの2つがあります。
紙のタイプ(紙鑢)は、小学校の図工の時間や、中学校の技術・家庭の時間に、木工の課題できっと使ったことがあるはず。

紙ヤスリ
課題の本箱や椅子をつくって、仕上げにザラザラした木肌をこれでなめらかにして完成!そうです。あのときのアレです。今でもDIYやプラモデルづくりで使っている人いるかも!

ノコギリの歯
大工さんの頼りになる片腕・ノコギリの切れが悪くなったときに、あのギザギザを削り出して、また切れをよくしてくれるのもこの鑢です。

でこぼこした表面を削ってなめらかにしてくれたり、ノコギリの切れ味をよくしてくれたりと、とても役に立つ道具です。

家にもある、爪切りにも付いているかも⁉

爪切りにも鑢がついている
今も身近なところで目にしているはずです。それは爪切り。爪を切ったあと、切断面をなめらかにするために使うアレも鑢(爪鑢)です。もう分かりましたよね?

正解は「やすり」です。

鉄工ヤスリ
鑢の世界は広く深いです。

たとえば、金属の仕上げに使う鉄工鑢。削る目で荒目、中目、細目、油目などがあり、断面形状も使う場所によって、平、半丸、甲丸、角、三角などがあります。

用途に応じた鑢の種類も、この「鉄工鑢」のほか、機器の小さい部分を仕上げる「組鑢(くみヤスリ)」、ノコギリの目立てに使う「目立鑢(めたてヤスリ)」、チェーンソーの刃を研ぐ鑢、通常の鑢では削ることが難しいセラミックやガラス、焼入鋼などに使うダイヤモンド鑢、鉄サビやペンキをはがすノコギリ鑢などというものまであります。

鑢は、金属の切削、木材の表面を滑らかにすることから、サビやペンキ落とし、爪のお手入れまで!
家づくりや日常の暮らしのなかで、とてもお世話になっている道具なのです。
画像/PIXTA(漢字画像を除く)

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書き手:鈴懸

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