目次
狭くても要望を整理すれば、ゆったり使いやすい洗面室はつくれる!

この家の建主は夫婦と3人の大学生の5人家族。以前の家で使用していた既製品の洗面台は、ハイバックタイプのカウンターで、壁面部にシャワーホース水栓が設置されており、とても使い勝手がよかったそう。ただ、1ボウルタイプの洗面台だったため、朝になると洗面室は大混雑していました。

そこで設計者に依頼したのは、洗面ボウルが2つあるハイバックタイプの洗面台。大手メーカーのカタログを見ても、ピンとくる商品はなく、それならセミオーダーでと、ekrea Partsでつくることに。
ekrea Partsオリジナルの洗面ボウル(E5936)2つを、ハイバックカウンターと一体製作することで、このW1820×D520mmの人工大理石の美しい洗面カウンターを実現しました。
洗面台の壁面にはホース引出式水栓。髪を濡らして整えることも可能!

カウンタートップは洗面ボウルが2つ付いている以外にも、さまざまな工夫がなされています。

通常は洗面ボウルのすぐ後ろに水栓がついていますが、その部分を250㎜立ち上げ、三栄水栓のシングルスプレー混合栓を壁に取り付けています。

この商品は、ホースの引き出しもできるタイプ。朝は以前の家のように髪を濡らして整えたい、という家族の要望にも応えることができました。

カウンターは、横に造作した小物収納の棚の下まで延びています。一枚の人工大理石の天板が、端から端まであることで見た目もすっきり。実際よりも広く感じられます。
マットなサブウエイタイルを貼り、おしゃれな空間を演出

洗面台と三面鏡の間の壁には、Yさんがネットで見つけたサブウエイタイル。マットな質感が、落ち着いた雰囲気を生み出しています。
人工大理石との相性も抜群!インテリアとしても美しい洗面所が実現できました。
パッシブ冷暖で、ドライヤーによる暑さも軽減!
夏の暑い時期にドライヤーを使用するとさらに暑さが倍増していた洗面室。しかし、この洗面室は、暑さが軽減され快適に過ごせるようになったそう。その秘密はパッシブ冷暖。
パッシブ冷暖は、1台の高性能エアコンを設置、さらに床下にダクトを回し、そこから出る気流をコントロールすることで、ワンフロアの冷暖房を可能にした冷暖房システム。このお宅にも装備されているので、洗面室の床にあるガラリ(通気口)から夏は冷気、冬は暖気が吹き出します。
家族みんながストレスなく使えるYさんのお宅の洗面室。デザイン的にも美しいのはもちろんのこと、家族の健康のこともしっかり考えられているのです。
■設計/カサボン住環境設計株式会社

その土地ならではの敷地条件と、法的要素が絡み合う制約の中で、お客様が求める最適な間取りを具現化します。安全を守る構造性能、維持管理対策、温熱環境性能といった住宅性能を徹底的に検証した設計に特化しています。
■施工/株式会社参創ハウテック

-デザインと品質を徹底的に追求した住まいづくり住宅の品質・性能・デザインをバランスよく最適に導く設計力と、徹底した現場管理・施工力。お引渡し後も家守り担当がしっかりメンテナンス致します。将来にわたり長く安心して暮らせること・・・住んでからも美しい経年変化を楽しむ家づくりを実現致します。